ホームページ制作をしていると、
- どのレンタルサーバーがおすすめですか?
- 安いサーバーはありますか?
とよく聞かれます。
結論から言うと、最近のレンタルサーバーは性能面だけならどこもかなり優秀です。
実際、ホームページ制作会社や個人事業主のサイト程度であれば、メールなどを使用しても、どの主要サーバーでも容量不足になることはほぼありませんし、速さに関してもめちゃくちゃ変わるという事はありません。
また、1年契約で比較すると維持費(サーバー、ドメイン料金)自体はそこまで大きな差はなく、最近は「ドメイン永久無料」を実施している会社も増えています。
ただし、実際に運用してみると管理画面の使いやすさやトラブル対応、カスタマイズ性にはかなり差があります。
今回は制作現場で感じた本音を交えながら辛口評価してみます。※ドメインとサーバーは同じ会社で契約した際の評価になります。
目次(もくじ)
Xサーバー
Xサーバー総合評価
★★★★★
正直、一番おすすめしやすいサーバーです。
管理画面は少し古いデザインなので、最初見ると難しそうに見えますが、実際はかなりわかりやすく作られています。
ドメイン管理もサーバー管理も同じ管理画面で完結するため、
- DNS設定(google search consoleの設定など)
- SSL設定(セキュリティhttp→https化)
- WordPress管理
などが1つのログインで完結します。
Xサーバー良いところ
- ドメイン管理画面とサーバー管理画面が一体化(他社はサーバーとドメイン管理は別管理で再度ログインしなおさないといけないサーバー多いです。そしてIDやパスワードが違う為、わからなくなる事が多いです。)
- バックアップからの復旧が非常に簡単(これは個人的には一押しです。何かあった時、素人でもボタン一つで復旧出来るのはとても助かると思います。電話サポートも手厚地ので)
- サポート品質が高い(電話サポートはとても親切かつ知識が豊富です。何度助けられたことか)
- URL統一が管理画面が簡単にできる(wwwありなし、http、httpなどを統一、これも初心者にはわかりやすい設定です)
- WordPressセキュリティ機能が充実
- 海外からのアクセス制限
- コメント投稿制限(海外からのスパムコメントは高い確率で入ってきます)
など実務で使う機能が揃っています。
Xサーバー気になるところ
正直、大きな欠点があまりありません。
強いて言えば、
- 初心者には管理画面が難しそうに見える
- 広告メールが結構多い
くらいです。ドメインは1年以上の契約で1つは永久無料です(指定ドメイン)。なのでトータルすると維持費はあまり変わりません。
実際に使うと導線もわかりやすく項目もわかりやすく迷いづらいです。
エックスサーバー公式サイト
ConoHa WING
Conoha WING 総合評価
★★★★☆
かなりバランスの良いサーバーです。
管理画面は非常に分かりやすく、初心者でも扱いやすい印象があります。電話サポートが追加されたのがよいです。
Conoha WING 良いところ
- PHP更新が分かりやすい(wordpressでは必ず必要になります。)
- PHP.ini編集可能(アップロードできる画像やPDFの最大サイズを変更する、メモリ使用量を増やす場所)
大きな画像をアップロードしたい、インポート作業が途中で止まるといったトラブル時によく使用します。 - 404ページ転送設定が簡単(存在しないURLにアクセスした時に表示されるエラーページのことです。)
ページを削除した、URLを変更した、リンク先のURLが間違っているといった場合に表示されます。オン・オフで設定できるため、.htaccessを編集しなくても簡単に対応できます。 - WordPressセキュリティ機能が充実
- 海外アクセス制限
- コメント制限
- WordPressからサーバーログイン可能
- WINGドメインなら無料特典あり
など機能面はかなり優秀です。管理画面もとてもわかりやすいです。
Conoha WING 気になるところ
口コミで比較的多く見られたのが、自動更新や契約管理に関する意見です。
特に、
- サーバー契約とドメイン契約の更新タイミング
- 自動更新の停止設定
- 長期契約の更新
などが分かりにくかったという声があります。
サポート対応は評価が分かれる
ConoHa WINGは機能面や管理画面の使いやすさを評価する声が多い一方で、サポート対応については口コミで評価が分かれています。
「回答が早かった」
「丁寧に対応してもらえた」
という声もある一方、
「マニュアル案内が中心だった」
「もう少し具体的なサポートが欲しかった」
という意見もあります。
ロリポップ
ロリポップ総合評価
★★★☆☆
初心者向けに見えて、実は初心者が一番迷うサーバーです。
管理画面がかわいく親しみやすいデザインなので、管理画面がわかりやすいと評価を得ている部分もありますが、設定作業になると話が変わります。
ロリポップ気になるところ
まず、
ムームードメイン
ロリポップ
でログイン情報が分かれています。
そのため、「ムームドメインへのログイン情報がわからず」アカウント設定をしなおすというケースが非常に多いです。また、
・Search Console登録(TXTレコード設定)がわかりづらい
ホームページが完成したらgoogleのインデックス登録をしますが(google search console)「ムームードメインからネームサーバ設定変更をしなくてはならず、ロリポップサーバー→ムームードメインのネームサーバーに変更するというひと手間必要です。
これもググらないと素人ではわかりません。TXTレコード設定の場所もわかりづらいです。DNS設定の設定2から設定しますが、これもわかりづらいと思います。
・無料ssl設定も導線がわかりづらく、有料sslから無料ssl設定に進むような導線で導かれます。
などで色々迷いやすい印象があります。
さらに、
・PHP.ini編集不可
ハイスピード、エンタープライズプランはPHP.ini編集不可(php.iniではアップロードできる画像やPDFの最大サイズを変更する、メモリ使用量を増やす場所がない!.htaccessなどで代替え)
エコノミー、ライト、スタンダードはロリポップ!側で決められた値しか変更出来ません(プルダウンの選択式のみ)。
LiteSpeed版 → php.ini変更 × (ハイスピード、エンタープライズ)
モジュール版 → php.ini変更 × (ライト、スタンダード)
CGI版 → php.ini変更 ○ (エコノミー、ライト、スタンダード)
・URL統一設定が手動
下記のような同じサイトのURLをまとめる場合は.htaccessという場所に手動で記載する必要があります。素人では少し難しいです。
https://example.com
https://www.example.com
http://example.com
https://example.com
・キャッシュ挙動に癖がある(これは割と有名でしょうか。)
ロリポップ!アクセラレータという高速化機能で、設定の更新がされないという事が起こる事があります。
など、運用時のストレスもあります。
ロリポップバックアップ
バックアップ取得自体はできますが、復元は手動作業になります。
慣れていない人にはかなり難易度が高いです。
ロリポップサポート
正直サポートはあまりよくはありませんが電話サポートがあるだけさくらサーバーや、コノハよりいいです。
また電話サポートはスタンダードプラン以上です。
ロリポップ料金面
一見安そうに見えますが、
ライトプランは電話ポートなし、無料の自動バックアップ機能なし
スタンダードプラン以下はドメイン永久無料なし、
電話サポートはスタンダードプラン以上の為、
おすすめすはハイスピードプラン一択です。
プランの料金は長期契約だと安くなりますが、ハイスピープランだと1年契約で1000円前後なのでXサーバーなど同じ品質で比べると似たような料金になります。
さくらのレンタルサーバ
さくらのレンタルサーバー総合評価
★★★☆☆
昔からある老舗サーバー。
安定感はあります。
さくらのレンタルサーバー良いところ
- PHPバージョン変更が簡単
- URL統一設定が簡単(URL統一設定とは、同じホームページなのに複数のURLで表示されてしまう状態を防ぐための設定です。)
https://example.com
https://www.example.com
http://example.com
https://example.comなど
どれか1つのURLに統一する設定を行います。SEO評価が分散しにくい、 重複コンテンツ扱いを防げる、ユーザーが常に同じURLへアクセスできるなどのメリットがあります。 - 国外IPアドレス制限が可能
- コメント投稿制限も可能
- サーバー料金が安い
さくらのレンタルサーバー気になるところ
ドメイン管理画面はログインし直す必要があります。
DNS設定などを行う際は再度ドメイン管理側へログインする必要があります。
会員IDやパスワードが分からなくなっているケースも多いです。
さくらのレンタルサーバーバックアップ
バックアップ機能はありますが、他社のように「ONにしたら終わり」ではありません。
スケジュール設定を行い、
- 毎日
- 毎週
- 曜日指定
- 時間指定
などを設定する必要があります。
自由度は高いですが初心者向きではありません。
さくらのレンタルサーバーサポート
個人的に一番気になる部分です。電話サポートはあります。
ただしコールバック予約制なので、
急ぎのトラブル時に「1週間後の予約しか空いていない」というケースが多々あり、それじゃ遅いんだよなぁと過去に痛い経験を何度かしました。この差は大きいです。
さくらのレンタルサーバーその他
- PHP更新の項目名が分かりづらい(スクリプト設定→言語のバージョン設定)みたいなところにあり、ググらないとわからない。
- PHP.iniが反映されないケースがある(このページに飛ぼうとするとなぜかいつもエラー画面になります)
という印象です。
またドメイン無料特典は基本的にありませんので、サーバー代は安いですが、ドメイン料金は別にかかります。
結果維持費はあまり変わらないです。
私がレンタルサーバーを選ぶ時に一番重視するポイント
今回、各レンタルサーバーを比較しましたが、私が最終的に一番重要だと感じるポイントは「困った時に解決できる環境があるか」です。
もちろん、
- 表示速度
- 料金
- WordPressとの相性
- セキュリティ機能
も大切です。
ただ、長くホームページを運営していると、突然サイトが表示されなくなったり、メールやDNS設定で原因が分からないトラブルが発生することがあります。
そのような時に、相談できる窓口があるかどうかは想像以上に大きな差になります。
特に電話サポートは、個人的には重要な判断ポイントの一つです。
チャットやメールでも解決できる場合はありますが、状況を説明するのが難しいトラブルでは、何度もやり取りが必要になり解決まで時間がかかることがあります。
最終的に自分で解決できなければ、制作会社やフリーランスへ相談することになり、数千円〜数万円程度の費用が発生するケースもあります。
そう考えると、多少料金が安いサーバーを選ぶよりも、困った時にすぐ相談できる環境があることは大きな安心材料だと感じます。
その点で、私が一番おすすめしやすいのはエックスサーバーです。
ドメイン管理・サーバー管理が一つにまとまっていること、バックアップ復旧の簡単さ、セキュリティ機能、そして電話サポートの対応品質など、実際にサイト制作や運用をしていると助かる場面が多くあります。
一方で、ConoHa WINGは管理画面の分かりやすさや機能面では非常に優秀ですし、ロリポップは費用を抑えて始めたい方には魅力があります。さくらのレンタルサーバーも老舗ならではの安定感があります。
ただ、ホームページを数年間運営することを考えると、「安さ」だけではなく、トラブル時に自分で対応できるか、相談できる場所があるかまで含めて選ぶことをおすすめします。
レンタルサーバーは、一度契約すると長く使うものです。
月額料金の数百円の差よりも、いざという時に安心して運営できる環境を選ぶことが、結果的には一番コストを抑える方法だと思います。